奇跡のオイル「ギー」を知っていますか?・・・奇跡って、うさんくさい?
いえいえ、ひと手間加えるだけで不純物が取り除かれ、バターをそのまま使うよりもクリアなオイルに変わるのです。
油の中で最も優れているといわれる、奇跡のオイル「ギー」の作り方と活用法をご紹介します!
「ghee(ギー)」って?
無塩バターからタンパク質と水分が除去された「奇跡のオイル」
カロリーを理由に敵対視されやすい「油」。しかし、全く油を使わない料理はかえって消化にかかる負荷が大きく、消化力を弱めることなりかねません。適度に良い油を用いて食材を消化しやすい状態に調理しましょう。
「ghee(ギー)」は無塩バターからタンパク質と水分を除去したもの。不純なものをほぼ含まないオイルとしてインドでは食用・肌への塗布用として重宝され、その汎用性から「奇跡のオイル」と呼ばれます。
ギーは手作りできる!
グラスフェッドバターがおすすめ
ギーを作る際に使うバターは、無塩バターであれば決まりはありません。
筆者の経験上、牧草だけを食べて育つ牛のミルクで作ったグラスフェッドバターを使う方が、乳臭さが少なく味がまろやかに仕上がります。
先に載せたyoutubeのギーはこちら↓のグラスフェッドバターで作ったギーです。
発煙点が高いから料理に使いやすい
油にはその種類ごとに発煙点があります。加熱によって煙が出始め、焦げやすくなる温度のこと。
発煙点を超えると苦味や焦げ・臭いを生むだけでなく、引火する危険性や有害物質の発生リスクが高まると言われています。
つまり、発煙点が高いオイルはさまざまな調理法に対応しやすいと言えるのです。
バターはの発煙点は約180度ほどですが、ギーに精製すると発煙点が約230〜250度に上がります。バターをそのまま使うよりも、ギーにした方が炒め物やオーブンを使用する料理でも焦げにくい!
作り方は?
見守りながら煮詰めるだけ
材料は、無塩バターのみ。バターを溶かす鍋と清潔なガーゼやキッチンペーパー、煮沸消毒した容器(熱耐性のあるもの)をご用意ください。
作り方
無塩バターを鍋に入れて弱火にかけます。溶けるのを待ちましょう。
溶けてからも見守り続けると、黄色いオイル部分と白い泡のような部分に分かれます。白い泡はタンパク質、乳糖やガゼインなどの成分が固まったもの。これをスプーン等ですくって丁寧に除去しても良いですが、出来上がってからガーゼやキッチンペーパーで濾すので、気にならない方はそのままでも大丈夫。
せっかく分離しているので、かき混ぜずに見守ってください。心配な場合は上の方の泡をそっと動かし、バターの溶け具合や鍋底の様子を観察しましょう。
泡がふつふつと出続けますが、鍋底が見えるほどクリアになり、鍋底が焦げ始めていたら火を止めます。清潔なガーゼやキッチンペーパーで濾しながら、煮沸消毒した容器に入れましょう。冷めるまではフタをしませんが、余計なものが入らないようにガーゼなどをふわっと被せておくことをおすすめします。
保存方法は?
基本的には高温多湿を避け、冷暗所に保存を。水分が抜けているため常温保存が可能とされていますが、地域や季節によって保存状況に注意してください。ギーをすくう時には必ず清潔なスプーン等を使いましょう。気温が低いと固まることもありますが問題ありません。
どんな味?
ギーはバターを溶かして水分などを抜いただけなので、香りはバターとさほど変わりません。味はバターよりも雑味が減ってクリアなオイル感が強くなります。そもそも材料が無塩バターなので塩っぽさはなく、ほのかに甘味を感じます。
【おすすめ】ギーの使い方
ゴールデンミルク
鍋に牛乳を入れ、ギー(ティースプーン1杯ほど)、ターメリック、ジンジャー、カルダモン、シナモン、黒こしょうを一振りずつ入れます。沸騰しない程度まで温めれば完成。お好みでメープルシロップやハチミツ(40度以下になってから入れる)を足してください。
ギーと牛乳の自然な甘さが魅力。スパイスがふわっと香ります。食欲がない日の朝ごはんにもおすすめ!私はデーツをぼとんと落として一緒に煮るのも好きです。やさしい甘さが溶け込みますよ。
炒めもの
先述した通り、ギーの発煙点は約230〜250度と高いので、炒めものやグリル調理の際に合わせると良いです。ギーにスパイスを振りかけてから温めると、ギーの甘い香りとスパイスの香りが混ざって、アジアのキッチンを彷彿とさせる良い香りで満たされるはず。
アーユルヴェーダ界隈では野菜をギーでしんなりするまで炒めるレシピが多いですよ。
まとめ:奇跡のオイル「ギー」はバターから不純物を抜いたもの。日常使いのオイルに
さまざまなバターでギー作りをしてきましたが、このグラスフェッドバターで作ったギーが一番まろやかで臭みや雑味がなく、おいしいギーができたので、ぜひこのバターで作ってみてくださいね!
ギーとは・・・まとめ
- バターから不純物(水分・タンパク質など)を抜いたもの
- 無塩バターを焦げないように見守りながら加熱するだけ
- 肌に塗れば潤いを与える
- 発煙点が高いため、さまざまな調理方法に適している
脂質なのでとりすぎはご注意を。ギーのある生活、始めてみてくださいね。
ヨガと暮らし 公式youtubeチャンネル開設!
おうちで実践できるアーユルヴェーダをご紹介します。ヨガと暮らしと合わせてお楽しみください^^
コメント