わたなべ
アーユルヴェーダの人、わたなべです。
無性にイライラする。自分にがっかり。メソメソ…。そんな心の激しさで疲れていませんか?
アーユルヴェーダの知恵を生かしたセルフケア方法で、カッと怒ってしまう自分からの卒業を目指しましょう。
「すぐイライラする」「子どもに怒ってしまう」「キレやすい自分から変わりたい」とお悩みの人に実践してほしいアーユルヴェーダのセルフケア(食事・生活の工夫など)をご紹介します。
アーユルヴェーダはインド・スリランカで継承されてきた家庭の知恵。体質に合った食事法や考え方で生活を整え、時間をかけてゆっくりと健やかな暮らしを目指す学問です。
アーユルヴェーダの観点から、イライラを分析します
無性にイライラしたり、そんな自分にがっかりして落ち込んだり、大きな感情の浮き沈みでつらい思いをしたことがありませんか?
アーユルヴェーダでは、そのような感覚はピッタタイプのエネルギーから影響を強く受けていると考えます。
ここからエネルギーというワードが登場します。
難しく考えず、五大元素(空・風・火・水・地)のイメージを思い浮かべてください。
アーユルヴェーダでは、これら五大元素の組み合わせにより、ピッタ(火&水)ヴァータ(空&風)カパ(水&地)の3種類のエネルギーがあると考えます。
多くの人がエネルギーの観点に馴染みがないでしょう。当サイトはスピリチュアルな世界に導くことが目的ではありません。アーユルヴェーダ初心者の方にも心地良いセルフケアをお届けできるよう、なるべく専門用語を避けてお伝えします。
熱量を司る「ピッタ」のチカラ
アーユルヴェーダで使われるエネルギー分類のうちの一つ、「ピッタ」という要素を知りたいときは、火や水のイメージをしてみてください。
熱から生まれるパワー。火の刺さるような熱さ。
反対に、火力を調整する水。火と水のバランス。イメージできたでしょうか?
ピッタの要素を私たちの体に当てはめると、鋭い知性や集中力、リーダーシップを発揮するような、切り拓くチカラを持つ人が連想されます。
ピッタが体の中で増えすぎるとどうなる?
火と水が反対の要素であることから、バランスをとるのが難しい。火力を増すようにカッと頭に血が上ったり、水をバシャっとかけられたように燃え尽きてしまうことも。
よく働けばエネルギッシュで切り拓くエネルギーですが、増えすぎると節度を失いやすくなるエネルギーです。ピッタが増幅すると、人に当たったり、頑張りすぎてパンクすることがあるでしょう。
ピッタの影響を強く受けている人は、賢く論理的な人であるものの、怖い印象を与えてしまう可能性もあります。
- イライラしやすい、キレてしまう
- 会議や討論するような場で熱くなってしまう
- 仕事のことや不安で頭がいっぱいになる
- 食欲をコントロールできない
夏は要注意
暑さにへばりやすく、長い時間日に当たっていることが得意ではありません。
“炎症”系のトラブルが起こりやすいため、肌の湿疹やニキビ、明るい光による目の充血や結膜炎に悩む方も多いです。
肌の焼ける感じには要注意。日光は体に良いものですが、ピッタによる不調を招かないためには、朝や夕方の日光を浴びる方が良いです。
冷たすぎはNG
暑さが苦手で喉が渇きやすいので冷たい飲み物が欲しくなりますが、氷たっぷりの飲み物をぐびぐび飲むのはおすすめできません。胃腸が冷え、さらに食欲が乱れてしまうからです。
ルイボスティーはクールダウンさせてくれる飲み物としておすすめ!
アーユルヴェーダでは氷を使いません。どうしても冷たいものを飲みたい時は「冷蔵庫で冷やしておいたもの」を最低温度としています。
カッとなってしまう時に、おうちでできるセルフケア5つ
イライラしやすかったり、頭が思考でいっぱいになる時のセルフケア方法をご紹介します。
お笑いを見よう
ふざけてるんじゃないんです!本当に、ピッタに支配されて不調が出ている時って「笑い」こそクスリなのです。
ピッタの要素を持つ人は論理的思考が得意。社会派ドキュメンタリーやミステリー作品など、問題や暴力が含まれる内容のものに興味があったり、意見を論じることも嫌いじゃありません。
そんな体質だからこそ、何も考えずに笑うことが必要。ピッタの増幅時は何事にも一生懸命になりやすく、くつろぎモードから遠ざかってしまいます。
癒されるような自然に触れたり、ケラケラ楽しく笑えるような時間を生活に組み込んでください。
発酵食品を避けてみて
ピッタによる不調は、”酸”に刺激されます。発酵食品は、火に油を注ぐように、もともと強い消化力をさらに激しくしてしまって食べ過ぎに繋がるのです。
とくに、食べ過ぎや感情面における起伏の激しさに悩んでいる時は、漬物・ヨーグルト・納豆・チーズといった発酵食品を控えましょう。カフェインやアルコールも同様です。
筆者の見解
のひと
わたなべ
現代の日本を生きるアーユルヴェーダ好きとしてコメントを挟ませていただきます。
日本人として発酵食品の文化を誇らしく思っています。なので、発酵食品を避ける考えを聞いた時は抵抗感がありました。
しかし、私はピッタの影響を強く受けやすい体質。生理前のイライラ、論理的すぎたり、怒りっぽさに昔から悩んでいました。
これらはまさにピッタによる不調と言えるから、発酵食品を避けることもやってみたんです。発酵食品やカフェインなど、食後の口の中に「酸っぱさ」が残るものは避けるようにしました。
個人的にはとても効果的で、やって良かったと感じています。しかし、ネットの世界で個人の体験を根拠として示すことはリスクもあります。だから、あくまでアーユルヴェーダで教えられているピッタの対策法として、発酵食品を避ける方法をシェアします。
私と同じようにイライラや炎症系のトラブルに悩んでいるのなら、できる範囲で試してみてください。発酵食品という日本の文化も楽しみつつ、不調に合わせて選択できるようになれると良いですね^^
スッキリ系のハーブティを楽しもう
こもるような暑さを取り払うため、スッキリした香りを食事に加えましょう!ミントやフェンネルなどを使ったハーブティを休憩時間に楽しんでください。
初心者さんはペパーミントより香りが穏やかなスペアミントがおすすめ。スーパーで購入できるスパイス「フェンネル」はお湯で煮出すだけで楽しめますよ。↓
目の疲れをケアする
イライラしたり、考えすぎたりするのは、ピッタの影響を強く受けている証拠。
そんな時は、目の疲れをケアしましょう!
気分をスッキリさせる香りがすると気持ちが切り替えられるはず。休む習慣をつけるためにも、日常使いしてください。
ギーを使ってみよう
「アーユルヴェーダといえばギーオイル」と言えるほど、定番のオイル!無塩バターを煮詰めるだけで簡単に手作りできます。
とくにピッタの影響に効果があります。わたしがギー作りに使っている無塩バターはこちら↓輝く黄金のような美味しいギーが作れるはず!
まとめ:イライラする、感情的になる、解決のカギは「愛」
ピッタを対策するには、まず自分への癒しを許すことが大切です。
面白いことを味わったり、癒しを楽しむ時間を自分に許可してください^^
自分を癒し、愛する方法を見つけていきましょう。
イライラや火照りに悩むなら、こちらの記事でご紹介したセルフケアを実践して、落ち着いた自分を取り戻していきましょう。
ご相談があればお問い合わせよりご連絡くださいね。アーユルヴェーダの視点から、私にできる範囲でご対応させていただきます。
それでは、今日も穏やかに良い1日をお過ごしください。
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